松井陽彩さん 栗原玲さん
2022年度から設けられた連弾部門。U10の部では、神奈川県在住の松井陽彩さん、栗原玲さんのペアが最優秀賞に輝きました。ふたりは、同じお教室でレッスンを受けている仲間。2021年春にデュオを結成して、コンクールへの出場は3回目でした。
栗原玲さん・松井陽彩さん
「ふたりで演奏するのがとても楽しいので、挑戦しようと思いました」と玲さん。小学校は違うけれど、同学年のピアノ大好きな仲良しコンビ。「連弾で受けられるコンクールがあるよ」とふたりが師事する山口英里子先生に教えてもらい、審査方法などが今までにない新しいコンクールだったので、エントリーを決めました。 最優秀賞という結果には、「とても嬉しくて幸せな気持ちでいっぱい」と陽彩さん。「全国大会に進んだり、金賞をいただいたりするとは思っていませんでした。最後まで励ましあいながら頑張ったので、ほんとうに嬉しい」と玲さんも言います。審査員からは、「ふたりの会話を感じることのできる、息のあった素敵な演奏」と評価されました。
デュオを組んだのは、2 年前。ふたりのピアノに対する意識や音楽に向き合う姿勢が似ていることから、先生の中で「ビビッときて」ふたりを引きあわせました。陽彩さんが「いつか連弾をやってみたいと思っていたから、とても嬉しかった」と言えば、「そんな素敵な子がいるなら挑戦してみたいなと思って、とてもワクワクした」と玲さん。「実際に組んでみると、曲の捉えかたや感じかたが似ていて、一緒に弾いていると一体感を感じます」と、いまではかけがえのない存在になりました。
連弾の夢が叶った(陽彩さん)
工夫しながら練習を(玲さん)
ふたりにとって、連弾は 「とても楽しいこと」。だから、これまで苦しいと思ったことやつらいと思ったことはありません。「ソロでは出せないような迫力ある深い音が出せるところや、ふたりで息をあわせてひとつの音楽を作りあげていく醍醐味を味わえるところが、連弾の魅力」と陽彩さん。「タッチを変えると音が変わり、自分の伝えたいことや思いを表現できるのがピアノの好きなところ。それぞれのピアノのもつ特徴や、弾く空間によって音が変わるのも楽しいところ。そんないろいろな音が、連弾だと2人分になるので、聴いたり弾いたりすると楽しくなります」と玲さん。「これからもふたりで一緒に楽しみながら弾き続けられたらいいな」。
陽彩さんの将来の夢は、「教えていただいている山口先生のように、子どもにやさしく楽しくわかりやすく音楽を教えられる素敵な先生になること」。玲さんも「小学校や中学校の音楽の先生になって、子どもたちに音楽の素敵なところや楽しいところを伝えられたらいいな」と、立場の違いはありますが、ふたりとも子どもたちに音楽の魅力を伝える先生になることが夢です。一方で陽彩さんは、「人前で演奏することも大好きなので、たくさんの人にわたしの演奏を聴いてもらい、音楽の素晴らしさを伝えられるような活動ができたらとても幸せ」とも感じています。
陽彩さん
玲さん
全国大会の舞台では、「聴いていただく皆さんに、わたしたちが思い描いた世界をしっかり届けたい、という気持ちで演奏しました。ふたりで息をあわせ、気持ちをひとつにして、わたしたちらしくのびのびと演奏できたことは、最高の思い出。今回の受賞は、その思い出をもっと素晴らしいものにしてくれました」と陽彩さん。玲さんも「とても大きくて音が響くホールで弾けたのが嬉しかったので、また大きなホールで弾けるように頑張りたい」。ふたりの歩みは、まだ、始まったばかりです。
ふたりの「連弾が好き」という気持ちが純粋だからこそ、聴く者にもまっすぐに演奏や作品の魅力が届くのだと感じます。連弾部門の皆さんはアンケート回答によるインタビューでしたが、文面からも連弾を心から楽しむ気持ちが伝わってくるようでした。これからも、ふたりの素敵な思い出をたくさん作ってくださいね。
※文中の学年・年齢は、エントリー時のものです。 ※アンケートインタビューは2月上旬に行いました。 全国大会での松井陽彩さん、栗原玲さんの演奏はこちら。